「息はしていませんが、生きています」

3月11日を目前にして、NHKスペシャルでは東日本大震災原発関連の特集を毎晩放映している。今夜は「原発事故 100時間の記録」

番組では、住民、地元の医療関係者、消防団員、自治体の長、東京電力や政治家等、当事者の証言を元に、現場がどんな困難と直面し、何を思い、どう動いたのか。事故直後の出来事を複眼的な視点から再構築し人間の行動記録を描きだす。今後、事故を繰り返さないための教訓を探る。

菅元総理は、この番組に出てきたところは認めるけど、どうも自分の行動を正当化しているように見えて残念だった。
あと番組中もっとも印象に残った言葉は、避難区域で取り残されていた看護師さんが、自衛隊が亡くなった方の遺体を置いていこうとしたのに対して言ったという「息はしていませんが生きています」という言葉。しかも情報の少ない混乱のなか*1大勢が避難した方角は、まさに放射性物質が流れて行く方角だったという…。


地震からもうすぐ一年を迎える現在も、福島県全体で15万人を超す人々が避難を続けている。

*1:移動中や避難直後に亡くなった方、68名(NHK調べ)…これは無いに越したことはない人数だが、しかし多かったのか少なかったのか?