「スパルタンX」

スパルタンX デジタル・リマスター版 [DVD]
私はジャッキー・チェンの大ファンで、映画はあらかた見ているのだが、ここ最近BSでジャッキー・チェン特集をやっていたので、録画して見返している。今日は懐かしい「スパルタンX」を。
ファミコン世代にとっては、「ミスターX」が搭の最上階で待ち構えるアクションゲームのほうが記憶に残っているかもしれないが、スペインロケを敢行した原作映画*1のほうも小気味良い快作である。もっとも、私はこの映画の公開当時にノベライズ版を買って10回以上読み通したので、活字での記憶のほうが強いのだが…。


それはさておき、この映画は原題が「快餐車」と言って、これは主人公のジャッキー・チェンとユン・ピョウが切り盛りするキッチンカーを意味している。そしてこのキッチンカーの愛称が「スパルタン号」なのである。「X」が何を意味するかは不明。
この予告編を見ると「謎の組織“X”」とか言っているが、作中でそんな呼び方は出てこなかったと思う。

(そうそう、「スパルタンX」といえばもう一つ忘れてはならないのはこのテーマ曲。もちろん故・三沢光晴の入場テーマである。)


コンピュータ制御でさまざまなギミックが動くこのキッチンカーをはじめ、出てくる車がほとんど三菱車。バルセロナの下町とおぼしき一場面では、「MITSUBISHI」のネオンサインも鮮やかで、まあ同社がこの映画のスポンサーだったと伺われる*2


子どもの頃に見て何も思わなかったけれど、今回見て衝撃を受けたのは、ユン・ピョウの父親が入っている精神病院の描写。入院患者の描写がとにかく差別的で(しかもスペインの精神病院なのに何故か中国系ばかり)、自分が目覚まし時計だと思い込んでいる患者など、かなりきわどい。これはアウトだろう…と思ってたら、案の定Wikipediaの「スパルタンX」には、「ディビッド(注:ユン・ピョウ)の父親が精神病院に入院している患者という設定なので、TVでの再放送は困難な状況である」と書いてあった…。

*1:ちなみに映画のほうには「ミスターX」はもちろん、「抱きつき男」とか一切出てこないし、シルビアが突然…なんて展開もありません。

*2:ジャッキー映画では「プロジェクト・イーグル」あたりでも三菱車が活躍する。