ホビット的チキンぶり

ファンタジーの金字塔・トールキンの『指輪物語』には、前日譚にあたる『ホビットの冒険』という子供向けの物語がある。私にとってもつれあいにとっても『ホビットの冒険』は幼少期の愛読書で、私などは多分、上下巻を30回くらいは通して読んだと思う。
その「ホビット」を、そろそろ子どもたちに読んでみようかと思い立ち、就寝前に上巻のほんのさわりを読み聞かせた*1
偉大な魔法使いのガンダルフが、臆病で小市民的なホビット族のビルボ・バギンズのコージーな家を突然訪れ、冒険の旅に誘い出すのだが、ビルボは当然「滅相もない、私はここでゆっくりお茶を飲む暮らしが気に入っています」と断る…というところから物語は始まる。
ここまで読んであげて、「君たちも魔法使いが誘いに来たら冒険に出るかい?」と我が家の子どもたちに尋ねたところ、愛息は「行かない」と答えた。「どうして?」とさらに聞くと、「冒険に行くと崖とかを下りないといけないから」と言っていた。

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)

*1:そもそもこの『ホビットの冒険』という物語自体、作者のトールキンが自分の子どもに就寝前に語ってあげた創作話がもとになっている…という逸話を聞いたことがある。