「ナイト・ウォッチ」

ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR [DVD]
計画停電による通勤電車のストップを避けるため、会社からほぼ定時に帰る日々が続いている。家に帰っても妻子がいないためやることがない。暇つぶしに2004年(日本公開は2006年)のロシア映画「ナイト・ウォッチ」を見た。
1000年前に「光」と「闇」の二大勢力の間で休戦協定が結ばれ、以来特殊能力を持った“異種”たちは、光の側は「ナイト・ウォッチ(夜警)」として、闇の側は「デイ・ウォッチ」としてお互いを監視し、均衡を保ってきた。そして現代、そのバランスが崩れ、光と闇の命運を握る子供が生まれるが、果たしてどちらの勢力に味方するのか…というお話。
“渦”の呪いにとりつかれた女性スヴェトラーナのエピソードと、運命の子いゴールの奪い合いのエピソードが映画では軸になるが、2つに分散してやや散漫な感あり。世界設定やキャラクター設定を含め、原作(小説)は結構面白そうと感じた。
「スタイリッシュ」と評される映像表現については、まあ…2004年当時の限界が見て取れるのは仕方が無い。フクロウの魔女オリガなど魅力的な“異種”たちもいたが、変身するシーンがほとんどなかったため、具体的にそれぞれがどういう力を持っているのか、映画だけではよく分からなかった。