能美:手取川 竹やぶ

動物園の帰り道に、美味しいと評判の蕎麦屋に立ち寄った。外観は普通の日本家屋なのだが、中に入ると使い込まれた木無垢の欧風テーブルセットにステンドグラス…という洋館風の調度類で驚かされた。

天せいろを注文。どうやらご主人は柏の「竹やぶ」で修行し暖簾分けを許されたということだったが、店名の割に(?)麺の量も多くて何よりだった。普段新潟にいると本格的な蕎麦切りが食べられなくて残念に思っているのだが、本当に久しぶりに江戸風の角が立った美味しい日本蕎麦を食べることができた。
 
天つゆ兼麺のつゆは、左の画像のような容器に入れられてアツアツの状態で出される。
天つゆと蕎麦つゆが同じだと、最後に蕎麦湯を頂くときに脂っぽくなって個人的には辟易するのだが、何とこちらのお店では最後に湯飲みにほんの少し蕎麦つゆを入れたものが饗された。「これで蕎麦湯を楽しんでくれ」ということなのだろう。この辺の気遣い、非常に心憎く思った。