新潟:入船うどん

「高松出身のお父さんが移動で日本各地を転々とするうちに新潟を気に入って家を購入、定年退職後に本格的さぬきうどんを食べさせる店を開いた」…そんなエピソードを持つお店が、入船みなとタワーのすぐ下にあるお店「入船うどん」。たまたま噂を聞きつけて、早速うどんを食べに行ってみた。

「お食事処&カフェ」を自称するだけあり、民家の縁側部分を囲って改装したテラス席はちょっとしたオサレ空間。奥の小上がりは普通の民家の居間。小上がりとの境目にはズラッとマンガ本が並んでいて、それを読みふける昼休みのサラリーマンたちの姿がちらほら。

このお店独特の「食券」を持つ愛娘。ここの食券は缶ジュースの自動販売機をそのまま転用しているため、お金を入れてボタンを押すと250mlの缶サイズの丸太がゴロリと出てくる。それを厨房まで持っていって整理札をもらうという仕組み。

注文した「釜玉うどん」とサイドメニューのてんぷら。大根おろし入りというのは意外だったが、普通に美味しかった。お店からのサービスで小皿に入った生醤油うどんが一人ひとりに配られたのだが、冷たい麺のほうがしまって美味しく感じた。
幼少期をうどん王国の隣県愛媛で過ごしたつれあいに言わせると、「香川のうどんにはとても及ばないし向こうよりも料金が高い」ということだったが、まあ本場と比べてもアレなので、これはこれでこんなもんかとも思った。