夕立の宴

北関東の某都市で、夕刻より宴席が設けられた。幅一間もない狭い路地を入ったところにある、こぢんまりとした日本家屋のお店。大阪出身の店主が、京風の料理をメインに日本各地の珍味を用意した、何と言うか酒飲みにとっては言うことのないお店だった。
今日は35度近くまで気温が上昇した。ビールがひたすら美味しい。
ややあって日本酒とそれに合う干物の取り合わせを注文したところ、「めひかり」と「ちか*1」が出てきた。


夕立や稲光が初夏のこの地方の名物なのだが、今日は天気予報では午後から雨と言われつつも、何とか夜まではもった。だからこそ35度まで上がったわけで、「こんなんだったら一雨きてほしかった」…などと言って暢気に酒を酌み交わしていると、戸外からドロドロドロと陣太鼓のような音が。と思う間もなく閃光とともに土砂降りの雨が屋根を叩いた。

*1:シシャモやワカサギみたいな細い魚で、北海道では割とポピュラーな魚らしい(?)。コマイ(氷下魚)と似たような位置づけかな?