白根大凧合戦

4月18日の日記で書いた新潟市南区(旧白根市)で100年以上続いている「白根大凧合戦」だが、今年は6月5日から今日9日までの日程で行われていた。平日だが休みが取れたので、最終日の大凧合戦を家族で見に行った。



「大凧」は縦7メートル、横5メートルの大きさで、重さは50キロ。それが20人くらいの引き手によって引っ張られると、不思議と重さを感じさせずにふわりと浮き上がる。

ちなみに持ち運び時はこのように丸めてトラックに積むらしい。


大凧合戦の模様。

まずは前哨戦のように「子ども大凧」(たたみ6畳の大きさ)が川の両岸から無数に揚げられる。わざと糸を絡ませあうといったちょっとした小競り合いも行われ、これはこれで見ていて楽しい。



そうこうするうちに、大凧が川の両岸から同時に揚げられる。つまりこの行事は、川の両岸の町内会どうしの戦いなのだ。

片方の町内会の大凧が時機を見計らってゆっくりと傾けられ、もう一方の大凧のほうにゆらりと落ちていく。

大凧の糸と糸が絡み合い…

もつれあって両者が川面に落ちる。凧は和紙でできているので、竹の骨組み以外は水に溶けてしまう。大凧の命ははかないものなのだ。

こうして絡み合った大凧(の残骸)を、今度は川の両岸の組同士が引っ張りあい、綱引き勝負が行われる。


町内の若い衆が総出で引っ張り合う。今日は平日だったので引き手が集まらず、見物客の飛び入りも大歓迎ということだった。



見物を終えてから「しろね大凧と歴史の館」でミニカイトを購入、大喜びで凧揚げに興じる愛息。