「スペース・ジャム」

NHKBSでやっていたのを録画で。NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンと、カートゥーン界のスーパースター、バックスバニーが映画の中で共演。
1996年の作品…ということは、ジョーダンが最初の引退から衝撃のMLB入り*1をし、再びバスケ界に戻ってくるのが1994-95シーズンの末だったので、復帰直後に撮影されたものということになる。
ジョーダンのブルズ復帰のニュースはバスケファンを熱狂させたものだったし、また復帰後の95-96シーズンにはピッペン、ロッドマン、クーコッチらとともにシーズン72勝10敗という前人未到の記録を打ち立てており、とにかく当時はジョーダン率いるブルズが最高に輝いていた時代だった。


この映画はその空気をよく反映していて、少年時代のジョーダンが父親に「大きくなったらNBAで活躍して、その次はMLBに行くんだ」と宣言する場面から始まっている。そしてノースカロライナ大学時代や、最初の引退までのブルズでの活躍ぶりのカットが挿入され、引退を経てMLBに転向する場面が続く。
しかしMLBでは(大方の予想通り)ほとんど活躍ができず、苦悩の日々が続いていた…と、ここまでは実話に基づいた展開。

そんなジョーダンが、同じ時期にNBAを引退したかつての好敵手ラリー・バードとともにゴルフをプレイしていたところ、突如ホールの中に吸い込まれてしまう。地下深くにあるカートゥーンの世界に連れてこられたジョーダンは、宇宙の果ての遊園地に誘拐されてしまいそうになったアニメキャラたちに、「エイリアンとの決着をつけるバスケの試合に助っ人として出場して欲しい」と頼まれるわけ。



エイリアンたちにパワーを吸い取られて落ち込んでいる、左からチャールズ・バークレー(フェニックス)、パトリック・ユーイング(NY)、ショーン・ブラッドリー(ダラス)、ラリー・ジョンソン(シャーロット)、マグジー・ボーグス(シャーロット)の5人のNBA選手。
バークレーとユーイングはジョーダンと親しくともにドリームチームで戦ったスーパースター選手、ブラッドリーは当時NBA最高身長(229cm)の選手、ボーグスは同じくNBA最低身長(160cm)の選手。…ということでキャストに選ばれたのは分かるのだが、ラリー・ジョンソンはどういう人選なんだろう? もちろん彼も当時はドリームチーム2に選ばれるほどの実力選手で、またシューズのCMでの扮装から「グランマ(おばあちゃん)」というニックネームを付けられたほどの人気者でもあったけれど…*2



エイリアンたちとの試合に、最後の助っ人として現れたのはビル・マーレー



試合の行方を決定付けた、ジョーダンのウルトラ・エアー・ダンク。どんだけ手が伸びてるのか…(というかジョーダンを止めようと抱きついているエイリアンたちの、完全なディフェンスファール)。


スペース・ジャム [DVD]

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*1:正確にはシカゴ・ホワイトソックスファームチームであるバーミンガム・バロンズに入団。ちなみにホワイトソックスのオーナーはシカゴ・ブルズのオーナーと同じ人物。

*2:関係ないけどこの頃私はボーグスやラリー・ジョンソンのいたシャーロット・ホーネッツ(現在のニューオリンズ・ホーネッツ)のファンだった。当時は「第2のジョーダン」とも言われていたケンドール・ギルや、シューターのデル・カリーに加え、ルーキーでアロンゾ・モーニングか加入してきて、黄金時代を迎えるかに思えたのだが…。