池田家墓所

先日は鳥取砂丘の勉強会に参加したが、今日はその続きで、鳥取藩主池田家墓所の勉強会に参加してきた。
ここには鳥取藩を治めていた池田家初代光仲から十一代慶栄(よしたか)までの殿様以下、一族郎党の78基の墓碑が並んでいて、それらを取り囲むように260基を超える灯篭が並んでいる。


初代藩主・池田光仲の墓碑。

かつては木造の立派な拝殿やそれをつなぐ回廊があったそうだが、今では全く残っていない。

池田家は禅宗黄檗宗に帰依していたため、このような一風変わったお墓…というか墓碑が建てられている。三段の台石の上に、中国の四大霊獣*1のひとつ「亀趺(きふ)」という霊獣が乗っかり、その上に位牌のような墓碑が立っている。墓碑の表面には葬られている藩主の戒名が、裏面にはその功績などが書かれている。これは儒教の影響を受けた葬り方だそうだ。

亀趺の正面アップ。単なる亀ではなくて、耳があって牙が生えている。


この墓碑の他に大きな特徴となっているのは、この墓所に葬られている代々の藩主は、狩衣に烏帽子の正装をして座った姿勢で箱に入れられて土葬されていることだ。
たとえ江戸の藩邸で亡くなった場合でも、参勤交代と同じような行列で死体を鳥取まで運び、その形で土葬したのだという。ちなみに江戸から鳥取までの行程は、早くて44日、長くて100日以上かかったのだとか。

鳥取池田家の家紋、あげは蝶。ちょっとシャレている。


全然関係ないけど、蛇の抜け殻を見つけた。

*1:龍・鳳凰・麒麟・亀趺の4つだそうです。