「茄子アンダルシアの夏」

茄子 アンダルシアの夏 [DVD]
夜、NHKBSでやっていたのを見た。
原作の黒田硫黄のマンガ『茄子』は大好きで、この「アンダルシアの夏」のエピソードもそちらで読んでいたのだが、映画版は今回初めて見た。大泉洋が主人公ペペの声を担当していたのか。なかなか良かったと思う。


3月にフィンランドに行ったときに、地元のテレビのチャンネルを回していたら、ユーロスポーツチャンネルとかそういう名前の局で自転車のツアー競技の中継を毎夕やっていて、なんとなく見ているうちに割とハマっていったのを思い出した。
それはニースからパリまでを一週間くらいかけてツアーしていく大会だったが、山間部の道をひたすらペダルをこいでいく男たちの集団が、牧場や畑を抜け、ザーッと小さな村になだれ込んでいって、その村の中心部には広場があって教会があって…。フランスの田舎の光景が本当にきれいで、選手とかチームとかちんぷんかんぷんでも充分楽しめた。
アンダルシアの夏」で描かれているのはスペインのアンダルシア地方だが、やはり田舎の風景のなかをシコシコとペダルをこぐ男たちの姿という「自然」と「人力」との鮮烈な対比が、感動的だった。レースシーンはマンガ版では表現できないさすがの迫力。