砂丘の勉強会

こちらにいる間、ちょっとは地元のことを知っておこうと思い、鳥取市の主催する鳥取観光ガイドの勉強会に参加した。今回は鳥取砂丘の現地学習。


鳥取砂丘は、日本にある砂丘では起伏が一番大きい。ちなみに面積で言うと新潟砂丘(長さ80km、幅10km!)が断然大きいようだが、現在では植林や宅地化が進んで砂地が見えている部分はわずかだとか。

鳥取砂丘といえば大きく盛り上がった砂山、別名「馬の背」がシンボルとなっている。高さは実に47メートル。観光客もほとんどここに上る。

で、砂丘の斜面にこういうこと書く人(多分修学旅行生)が必ずいる。



馬の背の頂上から日本海を見下ろす(立っているのは全然知らない人)。波打ち際に小さく写りこんでいる人々がわかるだろうか。かなりの高低差があるので、下にいる人間が豆粒ほどに見える。
最近新たに砂丘名物となりつつある、スノーボードの砂版「サンドボード」も、こうした斜面をボードで滑り降りていく競技。ただリフトも何もないので、滑り降りたらもう一度斜面を登るのが一苦労。
春から秋にかけては、砂丘から夕日が日本海に沈むのが見られる。太平洋側ではなかなかお目にかかれない光景である。夕さりてそのまま暗くなるのを待っていると、沖に出たイカ釣り漁船の灯火が水平線に並ぶ。月でも出ていれば砂丘が銀色に照らされて、とても幻想的な画となる。


見渡す限り広がる砂丘にも、水が流れる場所がある。これはその中でも比較的恒常的に見られる、通称「尻なし川」。砂地から染み出て砂地に染み込んでいるので、源流も河口も無いから「尻なし川」なのだそうだ。実際には雨水の水溜り。

川の周りだけ草が生えている。
砂丘も昔は本当に砂しかなかったそうだが、最近は植物があちこちにはびこっている姿が見られる。

砂丘で見られる植物のひとつ、ハマヒルガオの花が咲いていた。


砂丘を歩いて汚れた足は、砂丘駐車場にある足洗い場で洗える。

裸足で歩くのも気持ちいいが、夏の昼間は砂の表面が60℃くらいになるそうなので、火傷にご注意を…。