モード

昨夜放送のNHK知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」の録画を見た。菊地成孔による、マイルス・デイビスの評伝の第2回。
今回はマイルスがフランク・シナトラのスタイルを参考にしていたことや、黒人差別に対する反撥に由来する「かげり」を持っていたことなどが紹介されていた。確かに人種差別については、自伝の中で何度と無く怒りをぶちまけていた*1
そうした「オシャレ」と「かげり」の中から生まれたのが名盤「Kind of Blue」で、これにより世に広まった「モード奏法」について、またもや菊地氏がわかりやすく解説をしてくれていた。「コードではなく音階で…」という字面だけの説明は知っていたのだが、それがどういうことなのかようやくわかった。
旋法 - Wikipedia
俳句で言うと、5・7・5の定型句がコード・ジャズで、俳味を根源に残しつつ5・7・5を離れた自由律がモード・ジャズなのかな。

*1:3月24日の日記を参照。