続☆エドワード・ホッパー

お昼にNHKBSハイビジョンでやっていた「迷宮美術館」は、「夜」に着目した回だった。
その冒頭で、代表作「Nighthawks」を軸にエドワード・ホッパーを紹介していた。
深夜のニューヨーク、カフェから漏れる光、店の中には疲れた様子の3人の客と1人の店員…。
番組ではこの絵の一つの特徴として、当時(1940年代)発明されアメリカで広まっていった「蛍光灯」の存在を挙げていた。つまりこのカフェの灯りがもし電球だったとしたら、店内も明るい部分とカサの影になる部分とに分かれてしまい、従って「暗闇の中、光の下で団欒する4人」という絵になってしまう。しかし蛍光灯ののっぺりとした光が店内に満ちていることで、かえって物寂しい雰囲気が感じられる絵となるのだという。なるほど。