『美と共同体と東大闘争 −三島由紀夫・東大全共闘』

美と共同体と東大闘争 (角川文庫)
京都からの帰りの電車内で読了。三島由紀夫が自決する前年、1969年5月13日に東京大学教養学部900番教室で行われた公開討論会の模様を収めたもの。
150ページくらいの薄い本だが、とくに東大全共闘の発言がとにかく論理をこねくり回していて(としか思えない)、読むのに時間がかかった。元々が討論会なのだから、耳で聞いて右から左へ流すのが一番なのかもしれない。


困ったときのYouTubeで、実際のそのときの映像を発見した。

笑い声とか野次とか拍手とか、熱気に包まれたライブ会場の雰囲気。
つーか活字で読むと割とまともに見えた「全共闘C」が、実際は相当ラリったいかれポンチなのに驚いた。冒頭で自分の子供(赤ちゃん)を肩車したりしている…。三島はよく我慢して相手しているな、と思う。