「ランド・オブ・ザ・デッド」

ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット [DVD]
ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画最新作。
最近つれあいの影響で、ゾンビ映画(というかロメロ映画)ばかり見ている。これとあと「死霊のえじき(Day of the Dead)」を見れば、ロメロ監督のゾンビ映画はコンプリートだな…。


Night of the Living Dead」「Dawn of the Dead」に比べると、なんというか単調なアクション映画に堕してしまった感が否めない。6人でパーティーを組んでゾンビのうろつく街へ出撃!…なんて、ロメロ映画のエピゴーネンエピゴーネンを見ているようだ。
お得意の(?)ヘリコプターも出てこなかったし。


この作品では意思を持つゾンビ(「ビッグ・ダディ」というニックネームらしい)が出てきて、他の無自覚なゾンビどもを率いて街を襲う。しかしそうなると、これはもう人間vs人間の戦いと変わらなくなってしまうのではないだろうか?
この次もしロメロ監督がゾンビ映画を作るとしたら、「ゾンビたちの独立宣言」みたいなストーリーになるのかもしれない。


特典映像で、ゾンビのメイキャップや食いちぎられる人の体などの特殊効果について解説されていた。嬉々としてそれを語るスタッフやキャストを見ていると、ロメロ監督以下、完全にイっちゃってるわけなのだが、逆にその裏表のない「ゾンビ愛」ぶりが微笑ましかった。