『お笑い男の星座 芸能死闘編』
TV Bros.誌で浅草キッドさんが連載していた、芸能・格闘界の「男」たちへのラブコール・エッセイ集。
その恋の対象…というか槍玉にあげられているのは、城南電機の宮路年雄社長(故人)、坂本一生、和田アキ子、YOSHIKI、前田日明、アレキサンダー・カレリン、島田洋七、大塚美容外科の石井院長(故人)、爆笑問題、ジャイアント馬場(故人)、ターザン山本、野口五郎、美川憲一、岸部シロー、水野晴郎、ガッツ石松、小川直也、桜庭和志、ヒクソン・グレイシー、船木誠勝、そしてアントニオ猪木とビートたけし…。
キラ星のごとく輝く「男の星」たちを、虚々実々ないまぜに結びつけ、芸能界という夜空に描き出す「男の星座」。それは浅草キッド自身が標榜する「プロレス的」な群像劇…。
プロレス的解釈とは、事実の裏をさらに一ひねりしてセオリーとは逆の推測、邪推を試みることである。
(「第13章 四角いジャングル」より)
どのエピソードも読んでいて思わず吹き出してしまうようなものばかりですが、個人的に最も笑えたのは、やっぱり宮路社長にまつわるエピソードと、岸部シローさんの話かな。
常に現金3,000万円を持ち歩いていた「平成の安売王」と、「ルックルックこんにちは」の司会者から急転直下で自己破産に追いやられた「平成の借金王」。対極にあるようで、とぼけ具合に相通じるものが…。