能登へ

朝から車で能登へ。今日は晴れていてドライブ日和。
門前町総持寺を見てきた。後醍醐天皇の頃に創設された寺院だが、明治の頃に大火にあって、いまは曹洞宗の本山としての機能を横浜に移転してしまっているそうだ。
とはいえ新たに建て直されたお堂はとても立派なもの。


石川県七尾美術館で開かれていた、長谷川等伯展を見に行く。
長谷川等伯能登国七尾の出身で、七尾美術館では毎年等伯展を行っているのだそうだが、第10回目の今年は、国宝「松林図屏風」がやってきたということで、館内はとてもにぎわっていた。地方の美術館にこの画が貸し出されることは、おそらく二度と無いのではないかと言われているそうだ。

「松林図屏風」は、息子の死などに遭って失意の底にいた等伯が、故郷の七尾の心象風景を描いたものだと言われている。能登の海岸を車で走ってみると、驚くほどこの画に似た松林に出会える。
美術館の一角に、この「松林図屏風」の白黒を逆転させたパネルが飾ってあった。白黒を入れ替えると、意外に荒っぽい筆致が明確になり、面白いと思った。