薦められたもの

直接面と向かって人に薦められたものは、音楽でも本でもドラマでも映画でも、一応薦めるだけの理由があるのだろうということで、(内心では興味が無かったり軽んじたりしていても)一度は必ず触れてみることにしています。
するとたまに思わぬ掘り出しもの(私にとっての)が見つかるわけです。そうやって視野が広がっていくんだなあ、と。最近思います。


会社の先輩からいろいろ古い音源をもらって、通勤途中やなんかにiPodで聴いているわけです。正直これまで興味がなかった人の曲が多いのですが、まあ我慢して一通りは聴いてみる訳です。
そういう経緯で出会った掘り出しものが、[歌]で紹介しているような歌たちなのです*1
そういうわけで、今朝なんかはさだまさしのベストアルバムを聴いていたのですが、これがもう泣けた。

「わかった娘はくれてやる そのかわり
奪っていく君を 君を殴らせろ」と言った uh 親父として

「親父の一番長い日」を初めて全部聴きました。泣けた。朝の通勤電車の車内で、零れ落ちそうになる涙を必死にこらえようと視線を泳がせて、AERAの「日本へのカンコクとチューコク」なんつー、しょうもない中吊り広告を読んだりしてたわけです。バカですね。
それにつけても、「さだなんてあれでしょ、ただのゲハでしょ?」なんつって高をくくってたこれまでの自分が恥ずかしい。
それどころか、さださんにかかると、そのゲハすら歌のネタになってしまうのです。ニューミュージック・ゲハ界の3大巨頭*2のもう一人、谷村新司さんと共演した「雨昴」という歌がそれ。お二人の持ち歌、「雨やどり」と「昴」の替え歌をつなげたものなのですが、こんな感じの掛け合いを、お二人自身でやるです。

(さだ)
それはまだ私に髪の毛がいっぱいあったころ
9月のとある木曜日に雨が降りまして
それに放射能が混じっていたかどうかは知らないが
気がついたら私の大事な毛が抜けた

(谷村)
我は行く 髪の毛の少ないままで
我は行く だからすべるよ

*1:そろそろ数もたまってきたので、ここで取り上げた曲をコンパイルした自作CDを作ろうかと思案中。「いらない」って言う人にも、無理やり押し付けちゃおうか。

*2:さだまさし谷村新司松山千春…すいません、いま思い付いた私の独断です