「なごり雪」/イルカ

イルカさんの曲として認識しておりましたが、そもそもはかぐや姫のメンバー伊勢正三さんの作詞作曲で、かぐや姫も歌っていたそうな。といっても、私の生まれた頃にできた曲なので、その辺はよく知りません。
2002年には、大林宣彦監督・原作で映画にもなっていますね。 なごり雪 デラックス版 [DVD]

汽車を待つ君の横で僕は
時計を気にしてる
季節はずれの雪が降ってる
東京で見る雪はこれが最後ねと
さみしそうに君がつぶやく
なごり雪も降るときを知り
ふざけすぎた季節の後で
いま春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった


動き始めた汽車の窓に
顔をつけて
君は何か言おうとしている
君の唇がさようならと動くことが
怖くて下を向いてた
時がゆけば幼い君も
大人になると気付かないまま
いま春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった


君が去ったホームに残り
落ちては溶ける雪を見ていた
いま春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった
去年よりずっときれいになった
去年よりずっときれいになった

大学生どうしのカップルが、卒業と同時に別れるというシチュエーションでしょうか。彼女は郷里に帰る。彼氏は東京で就職する。そんな感じですかね。
ホームでいままさに過ぎていく時間と、ちょっと引いて「春が来て」といった月日の時間と、さらに引いて「大人になる」という人生の中の大きな時間と。3つの時間の流れの交錯がみごとだと思います。