「十戒(1984)」/中森明菜

タイトルにあるとおり、1984年の歌。

愚図ね かっこつけてるだけで 何も一人きりじゃできない
過保護すぎたようね 優しさは弱さの言い訳なのよ
ハッパかけたげる さあカタつけてよ
ヤワな生き方を 変えられない限り
限界なんだわ 坊や イライラするわ


すぐに愛を口にするけど それじゃ何も解決しない
ちょっと甘い顔をするたびに つけ上がるの悪い癖だわ
優しいだけじゃもう 物足りないのよ
今の男の子 みんな涙見せたがり
甘えてるわ やめて 冗談じゃない


ちゃんとはっきりしてよこの辺で ギリギリよもうもどかしいわね
救いのない人ね 悲しくなるのよ
私好きならば 方法あるはずよ でなきゃ
さよならね いいわ 冗談じゃない


ハッパかけたげる さあカタつけてよ
ヤワな生き方を 変えられたらきっと 好きに
なれたはず 坊や イライラするわ

…この不機嫌さ、いったい何があったというのでしょうか(笑)。
歌いだしが「愚図ね」というのも、今考えてみてもアヴァンギャルドです。こんな歌が流行ったなんて、癒し系全盛の昨今では、ちょっと考えられませんね。
そもそも誰が誰に向けて言い放っているのか…。ちょっと不良っぽい女の子が、年下のボーイフレンドに? フェロモン女教師(もちろん眼鏡)が気弱な生徒に? もしかして母親が息子に?
あとタイトルも意味不明。「十戒」とは、もちろんユダヤ教キリスト教で、神がモーセに与えた「人が守るべき10のいましめ」*1のこと。でもそれが、上記の歌詞にどう関連があるのかは一切不明。ついでになんでわざわざ「(1984)」と付けているのかも不明。

*1:興味がある方は、Wikipedia 「モーセの十戒」等をご参照ください