バックキャスティング

最近よく持ち物が壊れる(壊れそうな物をいっぱい持っているだけか?)。
今朝も出勤しようとしたら、イヤホンの左側だけ音が出なくなっていた。気が滅入って八つ当たりしたい気分になってしまった。
減価償却。いやな言葉だ。でも、物はみんな壊れるものと考えてしまえば、無理やり納得できなくはない。ほんとのところはできないのだけれど。


「バックキャスティング」という考え方がある。
誰しも未来の姿を想像する際、これまでの過去の推移を参考にする。普通は、過去から現在までの折れ線グラフをそのまま時間軸側に延ばしていって、知りたい時点の量を予測する。たとえば積み立てしている貯金のX年後の金額とか。これが「フォアキャスティング」という考え方だ。
これに対し「バックキャスティング」は、未来のある時点でのあるべき量をあらかじめ想定し、そこに向かって折れ線グラフが延びていくにはどうすれば良いか、それを考える思考方法だ。たとえば「夏までに○○kgになる!」という目標を立てて、そこに向かってダイエットをしていくやり方とか。
この「フォアキャスティング」と「バックキャスティング」という二つの考え方は、最近では会社の経営問題を論じる時や、環境問題を論じる時なんかに絡んでよく聞かれる(奇しくも今日は「京都議定書」の発効日だ)。


減価償却的考え方(「ここまでに価値がゼロになるとして、そこまで使い倒そう」みたいな考え方)と、バックキャスティング。貧乏くささが通ずるものがあるように思う。
そういうどうでもいいことを考えていたら、イヤホンもどうでもよくなってきた午前7時。