「部屋とYシャツと私」/平松愛理

作詞作曲歌:平松愛理。当時は同タイトルの映画(有森也美・主演)が製作されたり、「ヘアとワイセツと私」なんてタイトルのAVが出たりするほど、一世を風靡しました。

お願いがあるのよ あなたの苗字になる私
大事に思うならば ちゃんと聞いてほしい
飲みすぎて帰っても 三日酔いまでは許すけど
四日目つぶれた夜 恐れて実家に帰らないで
部屋とYシャツと私 愛するあなたのため
毎日磨いていたいから 時々服を買ってね
愛するあなたのため きれいでいさせて


いつわらないでいて 女の勘は鋭いもの
あなたは嘘つくとき 右の眉が上がる
あなた浮気したら うちでの食事に気をつけて
私は知恵を絞って 毒入りスープで一緒にいこう
部屋とYシャツと私 愛するあなたのため
毎日磨いていたいから 友達の誘うパーティー
愛するあなたのため おしゃれに行かせて


大地を這うような あなたのいびきも歯ぎしりも
もう暗闇に独りじゃないと 安心できて好き
だけどもし寝言で 他の子の名を呼ばぬように
気に入った女の子は 私と同じ名前で呼んで
ロマンスグレーになって 冒険の人生
突然選びたくなったら 最初に相談してね
私はあなたとなら どこでも大丈夫


もし私が先立てば オレも死ぬと言ってね
私はその言葉を胸に 天国へと旅立つわ
あなたの右の眉 見届けたあとで


部屋とYシャツと私 愛するあなたのため
毎日磨いていたいから 人生の記念日には
君はきれいと言って その気でいさせて

これを聞いたら、私なんかは素直に「愛い奴め」と思いますけどね。または「鬱陶しい」とか「図々しい」という声も出るでしょうが、それらはみなこの歌の主人公が、相手の男性に頼りきっているからでしょうね。
フェミニズム的な視点で斬りたくなる気持ちもありますが、平松さん自身の境遇*1を思うと、なんか余計な批評が馬鹿らしくなってきます。思考停止はいかんのですが。
92年のヒット曲ということですから、当時この曲を聴いて(?)結婚したカップルも、今年で13年目になるわけですね。結婚13周年は「レース婚式」というそうです。レースってあのヒラヒラしたやつね。
子供さんでもいたら、もう小6か中1か…。

平松愛理オフィシャルウェブサイト
http://www.hiramatsueri.com/

*1:デビュー当初からの子宮内膜症、この曲のヒット、結婚、長女出産、卵巣と子宮摘出、乳がん発病…