客あしらいとバックヤード

昨夜、友人のおごりでウナギを食べに行きました。つっても勝負に負けて払ったお金でおごってもらったのですが。何度か行っているうなぎ屋なのですが、昨夜の客あしらいはヒドかったなー。
フロア担当は夏休みのバイトと思われる中学生くらいの男の子一人。ほかに体の動きの硬い60歳くらいの女性が実質一人で注文をさばいてて。というかさばききれてなかったんだけど。で、レジにはさらに年上の80歳くらいの老女が鎮座ましましていて。おそらく60歳の女性は中学生のお祖母さんで、80歳の老女は曾お祖母さんなのだと思います。
曾お祖母さんがお祖母さんに「○番の机、はやく片付けないと」と遠慮がちに言うと、「分かってますよ! 分かってますけど手は限られてるんです。二人しかいないんです!」と、ややヒステリックに答えるお祖母さん。たまたま虫の居所が悪かったのかもしれませんが、どうせなら下町の女性のちゃきちゃきさを見せて欲しかった。中学生の坊やは客商売自体初めてらしく、オーダー頼んでもお茶を頼んでもウンともスンとも言わないし。別のテーブルの客に「坊主、注文大丈夫か?」と何度も聞かれてました。…とにかくフロアのさばきの悪さに辟易。
かなり沈鬱な空気が充満しておりました。しかも結構な老舗だから客足は途絶えないし。
お店の入り口付近には、外の街路から見えるようにガラス張りとなった板場があるのですが、そこでは黙々と職人さんがウナギを焼いております。これはお祖父さんなのかな? その腕は確かなもので、出てきたうな丼は美味しかったのですが。
とどめがレジの老女。おつり間違えまくり。500円多めに渡そうとするわけです。お小遣いかと思った。
二の丑も済んで、油断していたのでしょうか。あぁ、家族経営。
バックヤードとフロアのレベルの差って、お店にとってはけっこう致命的ですよねー。料理が美味くても捌きが下手だと待ってる間にストレスが募るし、フロアの店員さんが愛想良くても料理が不味けりゃ話にならないし。