送別会を振り返る

新潟から東京へ戻ってきて4年。オリンピック1回分の年月はそれなりに長かったけれど、子どもがどんどん成長していったのを見ていれば短くも感じたり。
そんなわけで、この1ヶ月はいろいろと送別会を開いてもらった。基本的には誘われた会は全部受けていたので、つれあいからの評価は随分と下がってしまったのだが、ここでそれらを振り返ってみよう。

  • 1月25日 京都

 
送別会というか、この辺からやんわりと転勤のイメージが漂っていた。以前から行きたかった京都の「蕎麦屋にこら」さんで、蕎麦寿司、牡蠣の味噌漬けしめさばのカルパッチョ聖護院大根のふろふき…から始まるコースを満喫。今出川から約20分歩いてまで行った甲斐がありました。口福。昨年末に10周年を迎えたとかで、帰り際に記念のオリジナルCDミニアルバムをいただいた。歌手の石川よしひろさんの曲が5曲入っていた。

  • 2月1日 都内某所

会社の同期入社の人が集まった。今度、ものすごく北の地方都市に転勤が決まった人のテンションが異常にハイだったのを覚えている。

  • 2月5日 渋谷

会社の部署をまたいで総勢30名超の宴会。それに合流する前に、せっかく場所が渋谷だったので、お馴染みの蕎麦屋「福田屋」さんへ。多分これから数年は来られないので。きのことじとうふをアテにしんみりと一杯。

年初に訪れた際、長年勤めていたバングラデシュ人の板前さんが「暮れに故郷に帰ってからこっちに戻ってこなくて音信普通なの」と蕎麦屋のおかあさんに聞いて心配していたのだが、その後の消息について確認したところ、「いつまでも帰ってこないので、あきらめて別の日本人を雇いました」とのこと。出稼ぎというか、お金を貯めて母国へ帰ってしまう外国人労働者の育成問題は難しいな。バングラデシュで美味しい小料理屋を開いてくれていればいいなと思う。

  • 2月6日 六本木

1日とは違う同期入社メンバーで、六本木のビストロ「LB6」で肉料理とワインを。普段はなかなかこういう場に出てこない同期がこの日は参加してくれて、2次会のカラオケで湘南乃風の「睡蓮花」を熱唱していたのが印象に残る。


これは友人の結婚披露宴だったのだが、会社の関係の人も多数さんかしており、流れとして送別会にカウントしておこう。二次会では今度一緒に働くことになる友人夫妻とも話ができた。

  • 2月13日 麻布十番

昨年秋に行った海外取材で知り合った方と、「日本に帰国してからまたゆっくり飲みに行きましょう」と言っていたのだが、お互い忙しくてこのタイミングになってしまった。先方も名古屋へは出張で来られることもあるとのこと。次は栄での再会を約した。

  • 2月18日 歌舞伎町

名古屋に赴く私と静岡へ行く同僚を送る壮行会を、すでにリタイアされている大先輩が開いてくれた。二次会のカラオケスナック、店内の平均年齢がオーバー60という超アウェイのなか、冬のリヴィエラ、3年目の浮気、北酒場で乗り切った。

  • 2月20日 六本木

所属している部署の送別会。あいにくの雨模様だったが、高いビルの上からの夜景もたっぷり堪能。東京タワーとスカイツリー、お台場のビル群を一望にするこの光景も、しばらくは見納めである(そこに未練はないけど)。二次会で「北酒場」を5回くらい歌った。

  • 2月21日 福岡

所用で福岡へ行く。前々から誘っていただいていたふぐ料理を堪能。同席した後輩が、3月一杯で会社を辞めて家業を継ぐ予定…という話をしていた。それぞれに旅立ちの季節である(てきとー)。

  • 2月25日 都内某所

かつて同じ仕事をしていたつながりの方々との集まり。今年の頭にそのつながりの大先輩が急逝されて、そのお通夜や告別式で集まったばかりだったので、どうしてもその話題が出る。

  • 2月28日 都内某所

この日は2本立て。
まずはランチで会社をすでにリタイアされた大先輩と。この方とは昨年の海外取材の前にもいろいろお話を伺って餞別までいただいていたので、帰国してすぐに御礼の手紙とお土産を送ったのだが、お返しのお返しに「一度昼めしでも」と誘っていただいたのが、このタイミングとなった。
さらに夜は直属の後輩らを連れて麻布十番の蕎麦屋「松玄」さんへ。結局説教くさい独演会になってしまった上に、帰り道、うちではよく話題に上る不出来な後輩とつれあいを電話で話させた。どちらにとってもさぞかしいい迷惑だったことだろう。

  • 3月1日 新宿

東京での最後の仕事を終え、馴染みのパン屋でお別れのパンを買い込み、最後の送別会へ。東京に住む高校の同窓生が集まってくれた。
いろいろ勉強になった同窓会。20年前の自分は、将来みんなとこんなふうにお酒を飲みながら気軽に騒げるようになるとは想像できなかったな。年をとったから失ったものと得たものと。みなさん、ありがとうございました。