マジック・ナイト

仕事上のお付き合いのある某業界の方々と会食。人数が入る個室があるからと選んだお店だったのに、肝心の個室がぎゅうぎゅうで、いい年をした大人たちがカラオケボックスに詰め込まれたような状態だったのだが、かえって距離感が狭まってよかったのかもしれない。


有志で行った2軒目は、相手方の行きつけのマジックバー。連れて行ってくれた方自身も好事家(ディレッタント)としてマジックをたしなんでおり、怪しくもなかなかの腕前のカードマジックを披露してくれた。
しかしやはりプロにはかなわない。
お店で働いているマジシャンたちが次々にテーブルに回ってきて、正面だけでなくあらゆる角度からの衆人環視のなか、見事な奇術を繰り広げた。
そうこうするうちにお店に入ってきた男性、よく見るとこれが某有名マジシャン。ふらりと現れて、テレビでは滅多に見せてくれない真剣な表情で、さすがのカードマジックを演じてくれた。ノーギャラで(本当はチップをあげようと思ったのだが、いくらあげたら失礼に当たらないのかわからなくて、結局何も出さず…)。