「ダーティハリー3」

ダーティハリー3 [DVD]
今回、ハリーとバディを組むのは女性刑事。それも殺人課に配属されたての新人。ハリーは彼女をハナから相手にしないのだが、この2人の相棒関係の変化が今作の見所となる。
いろいろあって相棒の女性刑事は殺されてしまうのだが、ラストでハリーが怒りのバズーカ砲をぶっ放す。

上司「もういいキャラハン、お前は60日の停職だ」
ハリー「90日では?」
上司「180日だ、バッチをよこせ」
ハリー「これを使って痔の治療でもしたら?」
上司「どういうことだ」
ハリー「ケツの穴にでも突っ込むんですね!」

ハリーは全然「ダーティ」なんかじゃなくて、実は至ってまとも。むしろ警察組織とか周囲の人間の方がダーティなのだ。


このシリーズのカメラワークにはいつも何かしら工夫があって興味深い。車でパトロール中に、ハリーが「おいあの連中は何だ」とつぶやき、車内からの視線のカメラが沿道をちらっと写すと、店の前に人だかりができていて不穏な空気がスクリーン全体に漂う…主観ゲームの一場面みたいで(というか主観ゲームが映画を真似しているんだけど)、今見てもいろいろと気付かされる点がある。
あと、悪趣味なブラックジョークも相変わらず冴えていた。検死室で頭蓋骨を外した検死官が真剣な顔をして「おいおいこりゃなんてこった、こんなの初めて見た、こっちへ来て見てみろよ」…一呼吸置いて「『食べるべからず』だってさ」…Ha Ha Ha。