『さわの文具店』

さわの文具店
電車通勤に戻ってから、読書が進んでしょうがない。この本は、先日図書館で装丁が気に入って借りてきた本。
椎名誠の一連の作品で挿絵を描いている沢野ひとし氏が、文房具に関する偏愛を力の抜けた筆でつづったエッセイ集。ハサミ、ホッチキス、万年筆、鞄、ペーパーナイフ、封筒、ホテルの便箋…それぞれに興味深いエピソードや子供の頃の思い出に寄せて語られ、この方は本当にガジェットが好きなのだなあと思わされる。
そして、私も文房具が大好きで、無駄に買い込んではつれあいに怒られているクチなので、随所で「分かる分かる」と頷きながら、楽しく読んだ。
海外を旅していても、文具のあり方でその国の文化を感じる筆者の姿勢に、とても共感を持った。